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技術と人をつなぐ営みの時間 ファインディでの発信2025

Photo by Kane Reinholdtsen

はじめに

この記事は ファインディエンジニア #1 Advent Calendar 2025の12月15日の記事です。

ファインディに2023年1月に入社し、3年目となった今年を振り返ろうと思います。

1年目はコードの質と量で圧倒できた、2年目はその能力を勉強会などで社内に広げることができました。
3年目の今年はそれらに加えて社外での発信にも力を入れてきたので、これの振り返りをしておきたいと思います。


イベント & 登壇

ファインディは毎日のようにたくさんの技術イベントを開催しています。また今年は多くのカンファレンスも開催していて、エンジニアコミュニティに貢献できました。
自分もイベントのモデレータや発表登壇を通してコミュニティに参加させてもらったのでこれを振り返ります。

うひょさん×Takepepeさんが語る! React19 アプデによるフロントエンド開発の今後とは

今年の最初のイベントは 2/25に行われたReact v19のイベントでモデレータ(ディスカッション進行)をやりました。
あらたなメジャーバージョンの紹介と変化を中心にしたイベントです。

最新情報のキャッチアップをわかりやすく、誤解のないようにお伝えするイベントにしたく、めちゃめちゃ予習をしました(笑)

特に今回は Next.jsのバージョンアップとの関連もあり、技術的に濃い内容が多く含まれていたので、広範な情報収集をしました。
v18での変化と比較しながらv19でリリースされたもの、開発中であるがv19ではリリースに含まれなかったものなどかなりの量の記事やドキュメントを読み、バージョンアップの影響を受けるエコシステムなどもできるかぎり調べていました。

またイベントをご覧の方々からの質問を理解して進めるために、普段の開発では触れることが少ないAPIも漏らさず頭にたたきこんでおきました。

おかげさまで好評いただき、アーカイブ配信もしていただけました。

Findy connpassメンバー3万人記念!エンジニアのつながりを祝う感謝祭「広がる未来」

次は3/24にファインディの社内イベントスペースで実施されたconnpassのFindyグループ参加者が3万人を突破したのを記念するイベントです。

@kyuns 氏や @masaki_fujimoto氏、公募LTなど社外の方にご参加いただいたオフラインイベントでした。

僭越ながらLTのトリを務めさせていいただき、「技術コミュニティと生きる もしくは、なぜ僕はファインディで働くか」というタイトルでファインディのコミュニティへの貢献を中にいるエンジニアの視点でお話させてもらいました。
3万人突破というひとつの節目で自分がトリをやらせてもらえたことは非常に光栄でした。

思わずエモ全開の発表をしてしまいましたが、スライドは公開していないので雰囲気だけでもつたわるように一部のキャプチャを。

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AIをどこまで組み込ませるか - 要件定義からテストまで拡張する開発プロセス

3番目は10/30に行われた開発生産性関連のイベントです。

夏の間は開発生産性カンファレンスなど、大きめのカンファレンスに聴講者として参加していて登壇はなかったので久しぶりの登壇でした。

開発生産性カンファレンスの記事でも書いていますが、今年は春から一気にAIとの協業が1つのテーマだったかと思います。

このイベントもAgentic Codingを中心にAIの個性を理解し、指揮すると題してお話をさせてもらいました。

まだまだこのようなイベントは続いていくかと思いますが、一方では個々の能力への期待値が業界全体で上がってきているのも感じました。


JSConf JP 2025

最後にJSConf JP 2025にスポンサーセッションとして登壇しました。

オフライン登壇で持ち時間30分は初めてで、大規模モノレポの秩序管理 失速しない多言語化フロントエンドの運用を発表しました。

スライドの準備をしながら「これ聴いてておもしろいかなぁ?」と不安でしたが、いざ話を始めるととてもたくさんのかたが真剣にきいてくださいました。

しゃべりながら自分も熱くなってしまい、30分間ほぼノンストップで早口オタクぶりを発揮してしまったので、余裕を持っていたはずの持ち時間はギリギリでした。

機会があればまたこのような長めの持ち時間での登壇もやっていきたいなと思えた、思い出に残る素敵な時間でした。


ブログ

ファインディではテックブログを公開しており、いくつかの記事を自分も投稿しました。

またこのブログにも組織の開発者というより、ひとりのエンジニアとしてのブログもいくつか投稿しました。

「Tidy First?」から紐解くファインディの生産性向上への姿勢と考え方

開発生産性カンファレンスのの基調講演をしてくださったKent Beck氏の著書、「Tidy First?」とファインディの開発文化を照らした記事を書きました。

「Tidy First?」は開発がもつ生産活動について書かれた良書ですが、技術者の心情や経験を追った読み物としても非常によい一冊だと思います。

ファインディでの自分の活動や役割に重なる部分も多く、共感した点をまとめて書きました。

このあとに「Tidy First?」の日本語訳者のみなさんのイベント、開発生産性カンファレンスと続き、開発生産性や自分のリファクタリング活動を深く考える期間をたくさん持てたのが今年の大きな収穫の一つだったように思います。

60万行を超えるフロントエンドのリアーキテクチャとCI戦略

普段の仕事ではリファクタリングや開発環境基盤の改善、ライブラリアップデートのメンテ、CIパフォーマンス改善などを主軸に仕事をしているので、これらのまとめを記事にしました。

Findy Team+は2024年に大規模な開発組織で急速に機能拡張や発展をしてきたので、今年はそれらの機能や基盤を整え、それまでの技術的負債とあわせた改善に多くの伸びしろがありました。

特に多言語化やコードベースの成長によるCI時間の問題が顕著で、他のプロダクトと比べてもかなり開発者体験が低下している状況となっていました。

これらの改善のためにアプリケーション全体に関わるアーキテクチャの変更や最適化をやりきることができたので、ひとつの節目として記事化しました

JSConf JP 2025 でスポンサー登壇をしてきました

上記の記事をもとにJSConf JPで登壇してきたので、そのレポを記事にしました。

JSConfは東京Node学園祭を前身とし、玄人好みの、非常にギークなイベントでした。

じつは初期の東京Node学園に何度か参加していたこともあり、自分がスポンサーとして登壇する側になったのはなんだか感慨深いものがありました。

当時は勉強会もいまほど多くなく業界全体からみると一部のひとたちによって支えられていたため、参加者も予習をしたり資料を持ちよったりと、個々のレベルもかなり高いものだったと記憶しています。

その雰囲気を残しつつ、現代的にたのしさを仕立てていく気概のあるイベントで、レポートも楽しくかけました。


おわりに

他にも個人ブログを書いたり、ファインディのテックブログのレビューをしたりと、社外発信に関わる時間がおおかった1年だったと思います。

個人的にはファインディのDevRelチームに自分のアクスタを配って、さまざまなカンファレンスに連れて行ってもらうという謎の活動もしています。
本人よりもたくさんのイベントに僕のアクスタが参加しているので、もし見かけた際は持ち主にぜひお声がけください(笑)


今年(アクスタが)参加したイベント

  1. Findy connpassメンバー3万人記念
  2. RubyKaigi 2025
  3. After RubyKaigi 2025
  4. PyCon JP 2025
  5. 開発生産性カンファレンス 2025
  6. GO Conference 2025
  7. Lovable 緊急来日
  8. Hono Conf
  9. YAPC Fukuoka
  10. JSConf 2025
  11. 技術書典

まとめて振り返ってみると想像以上にたくさんのイベントにつれていってもらっていました。
感謝。